(社長ブログ)地域ケア会議を、ケアマネージャ向けに模擬で実践。事例検討会と混同されないために出来ること、地域ケア会議の本当の役割とは、その1

模擬地域ケア会議に参加!

模擬地域ケア会議に参加してきました。

 

 

昨日は、オンラインで、

模擬地域ケア会議に参加していました。

 

 

この場では全員がケアマネージャでしたが、

ZOOMのブレークアウトセッションを利用して、

各グループに分かれて、

各役割に徹し、

助言者として発言する。

というもの

だから濃厚です♪

 

 

市町村向け手引きの地域ケア会議の

進め方は以下の通りで、

時間の都合上、

事例提出者からの支援方針の説明は割愛。

 

 

今回のテーマは、

「各専門職になりきって、助言する」

というものです。

 

 

違和感しかない

しょっぱなから違和感を感じます。

 

というもの、

地域ケア会議でググると、、、

 

 

地域ケア会議とは

地域ケア会議は、地域包括ケアシステムを実現するための手法の1つとして行われる会議です。

地域包括支援センターまたは市町村が主催し、設置 ・ 運営する「行政職員をはじめ、地域の関係者から構成される会議体」と定義されており、地域の医療・介護に関わる多職種が参加します。

 

 

 

とあるので、多職種が参加することは大歓迎なのですが、

行政職員・地域の関係者から構成される会議体

というのが大前提。

 

ゆえに多職種だけ集まって助言する、

ではただの事例検討会と変わらないから。

です。

 

 

地域ケア会議とは

厚生労働省から出ている指針からすると、

ホームページにはこういうスライドがあって、

地域ケア会議は、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基
盤の整備とを同時に進めていく、地域包括ケアシステムの実現に向けた手法。

 

 

地域ケア会議で行うこと

○多職種の協働による個別ケース(困難事例等)の支援を通じた

①地域支援ネットワークの構築
②高齢者の自立支援に資するケアマネジメント支援
③地域課題の把握

 

などを行う。

 

とあります。

確かに高齢者の自立支援に資するケアマネジメント支援

とありますから、

多職種で集まって今回のように、

高齢者が自立するための支援を行う。

ためのケアプランの内容を検討していく。

 

とあります。

 

なので今回はその

「高齢者の自立支援に資するケアマネジメント支援」

の部分に特化してグループワークなどを実施した。

というわけですが、

これがようするに

 

ケアプランの内容をほじくるだけなら、

ただの事例検討会にしかなりません。

 

 

地域ケア会議が目指すところは

「地域課題の発見・把握」

↓↓↓

「地域づくり・資源開発の検討」

↓↓↓

「政策形成
社会基盤整備・介護保険事業計画等の
行政計画への位置づけなど」

と大きな視野に立っています。

 

つまり、

認知症の高齢者の一人暮らしが住みにくい現状から、

課題を抽出し社会問題に発展、

政策に落とし込もう!

 

というわけなんですね!!

話がでっかい(笑)(笑)(笑)

 

 

であれば、今回のような

模擬地域ケア会議であって、

みんな慣れていないとしても、

 

行政担当:○○さん
民生委員役:○○さん
となりの家:○○さん
警察:○○さん
自治会長:○○さん
事例提出者:○○ケアマネージャ

のような、地域を踏まえた役割決めと、

 

 

ケアプランに書かれていない、

インフォーマルサービス

ようするに介護保険以外のサービス

というか、社会の役割とか、

自治体型デイホームとか、

 

 

という目線で、

地域が住みにくい!

と声を上げられるような、

会議であった方がいいのでは?

と個人的に思いまして、、、、

 

 

アンケートにぶっこんでしまいました(汗)

 

 

逆に「民生委員役なんて出来ない!」

と苦情が上がりそうですけどね。。。。

 

 

事例検討会とは

ケアマネージャ 事例検討会でググると、

【ケアマネ事例検討会】事例を通じて学ぼう ~ナラティブ&エビデンス~

などのサイトが見つかりますが、

ようするに、

 

一人の事例、ひとつのケアプランをもとに、

もっといいケアが出来るんじゃないか。

こういう視点があるといいんじゃないか。

深堀したらどうなるか。

このアセスメントからどんな目標が生み出されるのか。

 

 

そんな深堀をしていく検討会となります。

そのため、

ケアマネ一人で抱え込んでいた事例ですが、

療法士、栄養士、薬剤師、主任ケアマネージャ、

といった方々が客観的に見て、

アドバイスをしてくれます。

 

 

場合によっては本当の関係者を集めて、

徹底的に深堀していく

ということも行われるでしょう。

 

 

せっかく時間を作って行った、

模擬地域ケア会議も、

ただの事例検討会っぽくなってしまったのは残念ですが、

 

 

まったく得られない、

なんてことはありません。

 

今回のように地域ケア会議の手法の一つを学び取ったり、

オンラインでのグループワークを経験することで、

一つでも自分の糧にいたします。

 

 

関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。

ありがとうございました。

 

 

文句を言うなら提案しろ、

では、林は何を考えているのでしょうか。