(社長ブログ)地域ケア会議を、ケアマネージャ向けに模擬で実践。事例検討会と混同されないために出来ること、地域ケア会議の本当の役割とは、その2

No4494 地域ケア会議を、ケアマネージャ向けに模擬で実践。事例検討会と混同されないために出来ること、地域ケア会議の本当の役割とは、その2

 

地域ケア会議ネタ、その2

No4492 地域ケア会議を、ケアマネージャ向けに模擬で実践。事例検討会と混同されないために出来ること、地域ケア会議の本当の役割とは、その1

の記事を書きました。

 

 

はやしのポリシーは、

否定するなら、反対案を出す。

 

どこかの党のように、

反対ばかりするを聞いていると、

イライラします(笑)。

 

 

では、地域ケア会議はどうあって欲しいでしょうか。

 

模擬地域ケア会議では、

ケアマネージャ向けの研修会だったので、

その方々が、各役割になりきって、

コメントをしていました。

 

 

事例は要支援2の一人暮らし

お隣に長男が別棟で済んでらっしゃり、

その支援も受け、

となりの市に住む長女の支援も受けています。

 

 

少し体が悪くなってきて、

5年前に腰椎圧迫骨折などをして、

遠くに歩いていけないどころか、

家の中でも立っているのがしんどくて、

調理をあまりしなくなりました。

 

 

そのため、1日の目標は

「1食だけでも自分で調理して食べる」

1年後の目標は

「作った料理を持って近所の友人宅に歩いて届ける」

という、楽しみな目標となっていました。

 

資料がたくさん配布され、

事例提供者役の方が読み上げて、

各役割の方が色々と質問をしますが、、、、

 

 

事例提供者役の方も自分の事例ではないので、

書いてないことを聞かれてもわかりません(汗)。

なので、

「5年前の転倒はどんな様子だったのか?」

「薬の内容は?」

「BMIは17だけど、体重と身長は?」

といったことを聞かれても、

書いてないことはわかりません(汗)。

 

 

これで事例提供者役の方が困ってしまったわけです。

 

 

未来志向で考える

アドリブで答えればいいんでしょうが、

あまり打合せ出来ていないのでしょうか、

やはり突然だと固まってしまいます。

 

 

このため、私がファシリテーターならこう話をします。

「ご自身の事例ではないので、答えずらいので、

質問者の方は未来志向で考えましょうか、

提供者はアドリブでOKです」

(研修を受けたので結果論です)

 

 

そこで、1日の目標である

「1食だけでも自分で調理して食べる」

「作った料理を持って近所の友人宅に歩いて届ける」

から考えて、

 

栄養士さんから、

「どんな料理を作りたいですか?」

「得意料理はなんですか?」

「友人の好みはなんですか?」

と聞いてしまいます(笑)。

 

 

作業療法士から、

立って調理することが難しければ、

短時間で済むもの、

簡単に出来るもの、

などを一緒に考えていきます。

で、訪問リハビリのときに一緒に行います。

 

 

このように目標が明確だと、

われら専門職は張り切ります(笑)。

 

 

 

興味関心チェックシートを活用する

要支援の方はこちらをチェックすることになるのですが、、、

必要な方はググってダウンロードしてくださいね。

 

 

その事例を見たところ、

なんと

「デート・異性との交流」に

「興味がある」が

チェックされており、

 

「ダンス・踊り」にも

「興味がある」となってました。

 

 

ということは、

デイサービスに行って、

気になる男性をチェックして、

 

ダンスが出来るようになるために、

リハビリをがんばりたい!

 

という要望で大丈夫ですか(笑)

 

 

となると、ケアマネージャから、

 

デイサービスに、

「デイサービスで気になる異性がいないかチェックしよう!」

となるし、

 

理学療法士に

「ダンス出来るようリハビリよろしくお願いいたします!」

と指示が飛びます(笑)。

 

 

この事例では、

週1回デイサービスに行かれていたので、

その中で行うもよいですし、

週2回にする方法もありますし、

リハビリに強いデイサービスに変更するもよし、

 

目標が決まると、

手段が変わってきます。

 

 

そんな話を未来志向で、

専門職の方々と話すと楽しいですよね。

 

でもまだ、事例検討会から逸脱できません。

 

 

地域ケア会議では

この方の例をもとに、

地域の課題をあぶり出すことが求められます。

 

1年後の目標は

「作った料理を持って近所の友人宅に歩いて届ける」

でしたが、

 

この方が歩いて近所に行きたいのであれば、、、、

一緒に歩いてくれるボランティアさんを増やす!

とか、

道路に手すりを追加する!

なんて解決もありですよね。

 

 

また、

公民館で行う料理教室を友人と一緒に参加する!

公民館の送迎を行う方が必要!

そんな方法もありでしょう。

 

さらに、

月1回公民館で行っている、

無料配布のためのお弁当作りのボランティアに参加する!

も、いいかも知れませんね。

 

 

そんな風に、

ケアプランに書かれていない地域の社会資源

 

例えば、

民生委員さんとか、

公民館とか、

ボランティアとか、

の社会資源を活用して、

目標を実現していくのがいいのでしょうね。

 

 

地域ケア会議、と地域とつくからこそ、

専門職だけの話し合いじゃなく、

地域も巻き込んで、

地域の課題に取り組む、

 

 

というのが地域ケア会議で求められる、

話し合いになることでしょう。

 

これならわくわくします!