妻のフェイスシートから夫の病気が発覚

介護保険を利用すると、
フェイスシートというのがあり、、、、

本人、家族、介護保険、既往歴、
のみならず、

簡単にADLなども記入してあります。

そのフェイスシートが、
しかも配偶者のフェイスシートが役に立った、

という話です。

妻のフェイスシートに夫の糖尿病が

ご夫婦で入所を検討し、
先に夫が入所になるか!?

を調整していました。

夫側の介護保険の申請は初めてで、
妻側にはケアマネージャがいましたが、

夫はノータッチ、
腰痛で整形外科に入院。

となりました。

その退院後、直接、
受け入れようという話をしました。

夫にケアマネージャがいなかったことで、
家族関係、
既往歴、薬、
ADLなどは、

妻側のケアマネージャが整理してくれましたが、
既往歴も十分な記載がありませんでした。

しかし、妻側のフェイスシートを見ていたら、、、
重要な記載がありました。

家族関係

夫:「自分が糖尿病なので、食事に気を付けています」
妻:「夫に合わせています」

糖尿病がある!?

隠れ糖尿病!?

糖尿病がある場合、

  1. 1型(生まれつき)なのか、
    2型(それ以外)なのか
  2. 発症は、いつ頃か
  3. 内服による治療は、
  4. かかりつけ医は、
  5. 血糖測定とHbA1cの数値は、
  6. 周辺症状は、

を調べる必要があり、
適切に治療や対処を行う必要があります。

放置して悪化した場合、
透析につながったり、

目が見えなくなることや、
足先が壊死することで、
介護の手間が増えたり、

するからです。

男性の一人暮らしや、
男性のみ世帯、
子供のいない世帯や、
周囲の関与が少ない世帯に、

隠れ糖尿病が増えるので、
注意を払っています。

隠れ糖尿病の方が増える理由

男性の一人暮らしや、
男性のみ世帯、
子供のいない世帯や、
周囲の関与が少ない世帯に、

隠れ糖尿病が多い理由があります。

それは、、、、
偏食になるからです。

私が担当していた、
本人:要介護2・認知症あり
息子:知的障害あり
犬:2匹

という家庭は、
毎日の食事は近所のコンビニで、、、、

総菜、揚げ物、好きなものばかり。

息子が先に脳梗塞になるという。。。。
糖尿病ではありませんが、
そういうこともありました。

隠れ糖尿病がある場合は、
炭水化物に依存、
甘いジュースや炭酸飲料、

を多く摂取するからです。

かといって、
生活習慣病=2型=生活習慣がダメダメばかりか

というと、そんなことはなく、、、、

70歳台で糖尿病=1型=遺伝的・生まれつき
という方もいるので、

本当に分かりません。

入所後血液検査実施

そして入所後、、、、
夫の採血を行い、検査したところ。

HbA1cが8台!

と高値だったのです(汗)

医師によっては、インシュリン治療を
指示する場合もあります。

本人に聞くと、、、、

「入院したこともある」

などの話もあったため、
入所にあたって医師に伝達しておいたお陰で、、、

病院側の看護師が

「思ったより高値で、
今までどうしていたの?」

と心配で電話がかかってきたくらいでした(汗)

さっそく主治医から、
内服治療がはじまります。

糖尿病の治療

毎食前の血糖測定や、
24時間の血糖測定から
はじまります。

軽度だと、
食後薬。

中度だと、
食前薬+食後薬。

重度だと、
インシュリン+食前薬+食後薬

といったようにレベルがあります。

高齢者の場合は複数の病気を
併発していますから、、、

認知症で血糖測定ができないとか、

車いすや活動に介助が必要だとか、

心不全などの合併症があるとか、

色々と考慮する必要があります。

この方のように、
HbA1cが8台!

となると、即インシュリン治療を
行っていた方もいます。

主治医との密接な連携が必要。
というわけです。

当の本人はケロリ

では当の本人は、
どんな状況かというと、、、、

糖尿病があるからと、
めまいふらつき、
自覚症状、

とくにありません。

施設に入所すると、
食事が安定したり、
デイサービスなどで定期で運動したり、

と色々と改善がありますので、、、、

その後の経過を見ていきます。

妻のフェイスシートに夫の糖尿病が記載、隠れ糖尿病に注意、適切に治療が行えるように。。。2型(生活習慣病)ばかりでない糖尿病と高齢者の治療の今を伝えます。糖尿病の簡易診断と症状の見分け方とは。その2 No5390

続きます

ご夫婦で入所を検討している方が、
ケアマネージャが担当していない=自立だった、夫に隠れ糖尿病があり、、、

それが妻のフェイスシートの記載からわかった。
という話です。

糖尿病の値を示す、
HbA1cは8台と高値で、
医師によってはインシュリン治療を行う場合もあります。

内服治療から始まりました。
その後はどうなるか?

というお話しです。

HbA1cの簡単測定

その1記事を書くと、
シェアして下さる方もいて、
ありがたい話です。

HbA1cは月に1回しか原則測定できないし、
自費による検査など行わず、
糖尿病の恐れがないと行いません。

糖尿病の恐れというと、
血糖値が150や200を超えたり、、、、

していれば行いますが、
よほどでないとそこまで行いません。

では、簡単に無料で測定する方法があります。
それは、、、、

献血ネタで多く書いている記事の中で、、、
こちら。

No4725 血液センターの1月3600万円の売上はウソ(笑)、献血後の生化学検査・血球計数検査で見るべき・注意すべき値と、病気の早期発見について

グリコアルブミン(GA):
基準値:16.5%未満
糖尿病の検査の一つです。過去約2週間の血糖値が低い状態が続いていると低下し、高い状態が続いていると上昇します。糖尿病では基準値より上昇します。基準値範囲内でも15.6%以上の場合は注意が必要です。

グリコアルブミンは3で割ると、
糖尿病の検査であるHBA1cの値と近くなるので、
簡易的な糖尿病の検査になります。

GA 15.6%以下 → HbA1c 5.2

「俺って糖尿病かも(汗)」
「遺伝があったな(汗)」

という心配な方は、
ぜひ400の献血や、
成分献血を行って、、、、

最短2日後に届きます。

郵送の場合は1週間ほど見といてください。

症状の簡単診断

糖尿病や糖尿病予備軍で恐ろしいのが、
血糖値スパイクといって、

血糖値が高値・低値を繰り返すことで、
血管にダメージが出来、、、
なんて恐ろしい話を聞きますが、

実生活にあまり実感がないところが、
糖尿病の恐ろしさです(汗)

症状もあまり出ません。

だから、症状の簡単診断があります。
それは。

血糖値が高い場合、高血糖で起こる症状は?

喉の渇き、多飲、頻尿、多尿、体重減少、脱水、倦怠感、空腹感、集中力の低下

血糖値が低い場合、低血糖で起こる症状は?

空腹、発汗、ふるえ、疲労、脱力感、思考力の低下

と分かりやすいので、
実際そうなったら一度落ち着きましょう。

低血糖の場合は、飴やブドウ糖、チョコレートなどで
すぐ復活しますから食べて下さい。

今回の夫の場合

その後入所され、
経過を見ていくうちに、、、、

血糖値も落ち着いてきました。

HbA1cは月に一度しか図れませんので、
楽しみにしていましょう。

施設入所になると、

  • 食事も安定して召し上がり
  • 間食もあまりせず
  • 暴飲暴食もないので

結果的に落ち着きます。

インシュリン治療をしていた方が、
内服治療のみになった方もいたり、
内服も減らした方もいますから、

ご安心を。

また、職員による見守り、関わりが
あることで、、、、

前述の高血糖・低血糖の症状が
起きたとしても対処でき、
すぐに医師との連携が図れるところがいいところ。

しっかりと関係者間連携を行えた、
というわけです。

自分がしっかり発信出来ているか

今回は妻側のフェイスシートに記載があったため、、、、

別件でケアマネさんと話をした機会に、
記載ありがとうございました、

とお伝えしました。

その反面、
自分が出来ているか心配になります。

フェイスシートに漏れがないか、
もちろん100%は無理ですが、
しっかり伝えられているか心配になりました。

改めて気を引き締めます。

既往歴の調べ方

では既往歴を調べるには、
どうしたらいいでしょう。

本人・家族への聞き方
「大きな病気をしたことがありますか、それはいつ頃ですか?」
「長期間入院や手術をしたことがありますか、その時の診断は?」

と聞くことが一番の近道です。

ケアマネージャからのフェイスシート、情報提供書、
主治医からの主治医意見書、紹介状、
入院していた病院等からの情報提供書

こういった書面に記載があります。

よくよく見ていくと、

MRSA+
C型肝炎

なんて記載もありますが、
それはもう過去の話。
MRSAは常在菌といって、
どこにでもある菌です。

今は騒ぎません。

それよりも何かあるだろう、
と疑うのが一番なわけです。

だから今回も、夫によくよく聞いていくと、、、、

「入院したよ、糖尿病って言われたなぁ」

なんて話が出てきました。

もっと早く聞けばよかった、、、、
ですね(汗)

まあでも結果論でOKです。
医師につなげてよかったです。

有料老人ホームあんしん村の協力医療機関

ちなみに、
こういうことを書くと営業チックになるのですが、、、、、(笑)

有料老人ホームあんしん村の協力医療機関は、

嶋田病院様、
三船内科クリニック様、

で、どちらも糖尿病による対応が可能です。

特に、嶋田病院・嶋田千恵子医師は、
あんしん村にも訪問診療で来て下さることと、

専門が糖尿病

でいらっしゃるので、安心です。

実際に対面で見て、
必要なら2週間後に来られて、

対応して下さるので本当にありがたいです。

必要時入院もできるので、
本当にありがたいです。

K看護師

訪問診療の患者が増えすぎて困っているの

と嶋田先生にお付きのK看護師は、
先日ぼやいていました。

そうです。
病院側からしても、患者が増えることはうれしいことなのです。

なので、腹黒で性格の悪い林は、、、、

はやし

もっともっと増えます(笑)

次は3人目の佐藤さん(仮名)が入所されます(すでに2人いらっしゃる)。
次は奥さんが入所されます

そんな話を笑いながらしております。
※佐藤は例であり、実名ではありません

お互い年齢を重ねると、
覚えが悪くなります(笑)

私も、、、、

・HbA1cの値が7.3って誰だっけ?
・MMSEの点数18点って、誰だっけ?

と陥る場合があります(笑)

でも総じてお客様が増えることはありがたいことですね。

と、ごまかしております♪