有料老人ホームの入居金(顧客の前払い金)の目的・意味と、認められている理由とその内容とは。その3入居金の算定基準は各ホームによって異なるけど、初期償却率は全国統一、返還のルールとは。あんしん村も入居金が安くなった経緯あり、その理由は○○

有料老人ホームの入居金(顧客の前払い金)の目的・意味と、認められている理由とその内容とは。その3入居金の算定基準は各ホームによって異なるけど、初期償却率は全国統一、返還のルールとは。あんしん村も入居金が安くなった経緯あり、その理由は○○。 No5352

 

その2記事を書いたところで、
尊敬する前田れいこケアマネから、
質問を頂きました。

前田さん
「勉強になるわぁ。
有料老人ホームとサ高住ってどう違うの?って家族に聞かれると、説明すればするほど相手が混乱する。
はやしさんなら、どう答えます?」

 

なので答えました。

 

はやし
「おはようございます!
端的に説明すると、サ高住は国土交通省管轄の賃貸住宅、有料老人ホームは厚生労働省管轄の介護を受ける住宅。と答えます。
サ高住だとリビングや食堂が狭くて部屋にいるケースが多いイメージですね。
有料老人ホームは、住宅型と介護付(特定施設入居者生活介護あり)に分かれますので、住宅型はサ高住に近いと説明しています。
本人の終身介護を考えるなら、介護付でないと正看護師がいたり看取りの対応がきちんと出来ないので、年齢や介護度・病気の内容によっては、介護付をおすすめします。

ガチやな♪」

 

有料老人ホームの入居金について連載

ジム行きました、

なんて書き始めた、
有料老人ホームの入居金についての連載記事が、、、、

気が付けばその3にまで、
来てしまいました。

 

 

その1では、

入居金とは建設時の費用を事前に支払うための、、、
一時金として認められており、
建物の補助が出ないことでの
独特の商慣習であること

を書きました。

 

その2では、

入居金を取り扱う有料老人ホームが減っている中、
あんしん村では福井信用金庫さんに
お願いして保全措置を行っています。

その内容は、、
建築時の前払い保証制度を活用して、
あんしん村スペシャルになった、
という記事でした。

 

入居金の計算方法

入居金の計算方法は、
各有料老人ホームに委ねられています。

 

どのくらいの方を預かるのか、
介護度のターゲットは、
平均入居期間は、

また、建物建築費用の一部に充てる
とした場合はいくらくらいか、

を総合的に勘案し、
決めていくことが多いでしょう。

 

ググると、
数百万から億単位、
というところもあります。

億ってすごすぎます!

 

経済学的な言い方をすると、

有料老人ホームは奢侈品、
いわゆるぜいたく品(汗)

社会福祉法人が運営する特別養護老人ホームとは、
違うのはよくわかることでしょう。

 

入居金がいくら戻ってくるのか?

また、私がいちいち説明しなくても、
他のサイトで丁寧に書かれていますので、
そちらをご覧ください。

有料老人ホームにかかる費用・料金は?/オアシス介護様

老人ホームの「入居金」とは|入居一時金を用意する方法も紹介/介護のほんね

 

その中でも、
介護のほんね様では、
丁寧に償却シミュレーションまで
掲載されています。

(画像にリンク貼ってあります)

 

分かりやすい!

 

有料老人ホームあんしん村の場合

ここでの初期償却率、
つまり先に天引きされる償却率は、
16%となっていますが、

たしか数年前に全国統一になった、
ような気がします。

 

あんしん村でも、
過去には一律20%としてましたが、、、
なのでその時に統一させられました。

 

現在の重要事項説明書では
このように記載しています。

 

1人入居の場合は、

要介護者・要支援・事業対象者の方は、120万円。
これは2万円×5年。

自立の方は、240万円。
同じく2万円×10年。

としています。

 

この5年以内に退去された場合、
返還されるという仕組みです。

 

契約の時、
分かりやすく説明しているのは、
半分の2年半で退去になった場合。

 

すると、

120万円ー初期償却(268,800円)
÷(2.5年/5年)

=465,600円

半分(60万円)より少し減りますが、
お戻ししています、
と伝えています。

 

二回払う必要もなく、
長くいたらお得です。

という考え方です。

 

入居金のこれまでの経緯

過去にはこれが、

Aタイプ、480万円(4万円×10年)または月4万円
↓↓
Aタイプ、288万円(3万円×8年)または月4万円
↓↓
Aタイプ、120万円(2万円×5年)、月払いなし

と推移してきました。

 

設立時は、
自立のご夫婦の場合、
2000万円を超えたことがありますが、

現在は、

 

自立のご夫婦の場合、360万円です。
(2万円×10年×1.5)

二人とも・どちらかが要介護・要支援の場合、180万円です。
(2万円×5年×1.5)

 

なぜ安くなったのでしょうか。
それは、、、、

「介護付」をうたっていることと、
競争の原理となります。

 

介護付とうたっている以上、
介護が必要な方が入居されます。

福井の場合、
要介護1でも「まだまだ早いから」

とおっしゃり、
元気なうち、
自分で出来るうちは、
入居を焦りません。

 

ところが、
家族が実は困っていて、
転倒による骨折で入院したら、

「自宅は無理!、
独居は無理!」

となり、急に急ぐため、、、
要介護2や3の毎日介護が必要な
状態になってはじめて、、、

相談する方が非常に多いのです。

 

転倒される方は転倒を繰り返します。
それは施設にいてもです。

すると、平均余命が短くなります。

 

あとはライバルが増え、

「480万円の入居金はちょっと・・・」
「288万円でも高くてちょっと・・・」
「分割でも月4万円はちょっと・・・」

となり、
金額を安くした

というわけです。

 

 

入居3か月(90日)以内は全額返済

また消費者庁や厚生労働省も、
入居者を守る動きが活発です。

このため、
入居して3か月(90日)以内は全額返済すること。

 

という全国統一ルールも敷かれました。

 

このため、あんしん村も
これに準拠して

120万円支払っても、、、、
90日以内に退去になった場合は

全額返済致します。

 

ただし、
月額など管理費は徴収してよい、

となっていますので、
家賃や管理料、食費などの
日割り計算分は発生します。

ということで、
保証の契約書にもばっちり書かれている、

というわけ。

 

 

その4へ続く

とまぁフルパワーで入居金について、
書いてきました。

アクセス落ちるんだろうな・・・・汗

 

と思いながらも、
なんと、その4へ続きます!

(2/6に書いてますww)